病気のあれこれ
心臓血管外科って何をする科？
- 「心臓血管外科」ってどんなことをする科だかご存じですか？
あまり聞いたことのない方が多いのではないでしょうか。
- 病気を治療するにはいろいろな方法があります。代表的な方法は、お薬を使う方法と、手術を行う方法です。主にお薬を使って戦う科が「内科」、手術で治療する科が「外科」です。
ですからそれぞれの臓器（内臓）に対して内科と外科があります。胃や腸なら「消化器内科」と「消化器外科」、肺なら「呼吸器内科」と「呼吸器外科」、腎臓なら「腎臓内科」と「泌尿器科」…
そして、心臓の内科が「循環器内科」、外科が「心臓血管外科」です。
- テレビなどでもよく目にする心筋梗塞に対する冠状動脈バイパス術が代表的な心臓手術です。このほか壊れてしまった心臓弁（心臓の中に4つある逆流防止弁）を取り換える人工弁置換術や、生まれながらに心臓の形に異常がある先天性心疾患の手術、また特殊な手術として、ドラマ『医龍』に出てきたバチスタ手術も心臓手術です。もちろん手術をするだけでなく、手術前の検査や手術後の全身管理も行います。
- 全身に血液を送る大動脈が太くなって破裂してしまう大動脈瘤、足の動脈が詰まってしまう閉塞性動脈硬化症、足の静脈がボコボコと膨らんでしまう静脈瘤などの手術を行う他、足のむくみなど手術を行わない動脈や静脈、リンパ管の病気も「心臓血管外科」が担当します。
- このように、循環器内科とチームを組んで心臓や全身の血管の病気を治療していく、それが「心臓血管外科」です。
